大貫 憲夫

おおぬき のりお
日本共産党横浜市会議員
スクランブル交差点

シリーズ『あおば子育て事情』143  学テ 学校別成績公表

2013年12月9日

シリーズ「あおば子育て事情」は江口 寛さんの文です。彼は30年来の私・大貫の友人です。私の市政ファイル409号からの転載です。

文部科学省は11月29日、小6と中3が対象の全国学力テストの実施要領を変更し、これまで禁じてきた市町村教育員会による学校別の成績公表を来年から認めると発表しました。

学校別の成績公表を執拗に求めていた橋下大阪市長や川勝静岡県知事などに迎合したのか、利用したのか。7月の調査では、全国の市町村教委の79%は学校別成績の公表解禁にに反対ですから、文科省版強行採決です。

中には大阪府茨木市のように、学テ結果を分析して、課題の多い学校に教員を重点配置している自治体もあり、担当者は、「学校別成績を公表しなくても成績は上がっている。現状で十分だ」と、語っています。

黒岩神奈川県知事もいち早く、「積極的に公表すべきと考えている」と歓迎の意を示しました。

一方、横浜市は「市、県、全国の平均正答率を併せて公表し、学校ごとの成績を公表しない従来通りの対応」の立場のようです。

学校別の結果公表にこだわっている首長さんは、「学校別の成績公表は過度な競争や序列化につながる」との懸念にどう答えるのでしょうか。また、「外国人の生徒が多い学校や、学級崩壊の立て直しで頑張っている先生もいる。成績だけで判断されると、他のことを頑張っても無駄なのかという気持ちになる」という、現場の声が聞こえないのでしょうか。

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