シリーズ「あおば子育て事情」は江口 寛さんの文です。彼は30年来の私・大貫の友人です。私の市政ファイル503号からの転載です。
1クラス30人以下、英語、数学の授業は15人以下。少人数授業で効果をあげている県立田奈高校。
11月30日の「しんぶん赤旗」に、「気軽に話せなんだか“ほっ”図書室内に無料カフェ」の見出しで、田奈高の新たな挑戦が紹介されました。
以下その概略です。
外部相談員の提案で、昨年末から、図書室で毎週1回「ぴっかりカフェ」を開いています。昼休みと放課後4時まで。無料のドリンクとお菓子。室内にはポップな音楽が流れます。
カフェの日は授業が終わったとたんに生徒たちが入ってきます。
相談員は「もっとオープンで、気軽に話せる場所が必要だと思ったから。個室の相談室は敷居が高いでしょ」。学校司書が趣旨に賛同。NPO法人をつくり運営しています。
カフェのスタッフは卒業生や大学生などのボランティア。飲み物を出しながら、「バイト大変?」「なんでそんなに疲れてるの?」「きょうはこれがお勧めだよ」などと気軽に話しかけます。
相談員は言います。「生徒の多くはおとなに不信感を強く持っているんです。温かいココアを飲み、愚痴やイライラ、悲しみに寄り添ってくれるおとなたちに囲まれることで、なんだかほっとできる。新しい人生が切り開けるんじゃないかと思える。こういう居場所が広まってほしい」と。