シリーズ「あおば子育て事情」は江口 寛さんの文です。彼は30年来の私・大貫の友人です。私の市政ファイル317号からの転載です。
10月16日夜明け前、横浜は豪雨に見舞われた。岩手県はどうだろうか。山田町立船越小学校の運動会は予定通り実施できただろうか。
船越小学校は3月11日の津波の際、職員の機転で173人の児童は無事避難できたものの、1階にあった物はほとんど流失してしまった。例年5月に行っていた運動会も延期され、避難先でやっと開催されようとしていた。
なぜ、そんなことに気をもむようになったかというと、船越小学校の運動会を応援する、横浜のある中学校の生徒会の活動を知ったから。
9月の朝会で生徒会長が全校生徒に募金を訴えた。
「夏休みに被災地に行く機会があり、船越小学校の存在を知りました。校舎が使えなくなり、6キロほど離れた『陸中海岸青少年の家』で隣町の大槌小学校と一緒に勉強しています。10月に運動会を予定していますが、用具なども十分ではない状況です。船越小学校の運動会を応援するため募金活動をおこないます。」と。
後日、校長先生から、「お金は手作りの万国旗作成に使わせていただきます」というお礼状が届いた。
ネットで検索すると、他にも静岡市立清水船越小学校から大玉送りの大玉、玉入れのお手玉と篭が、三重県志摩市立船越小学校と南伊勢町立五ケ所小学校(校区に船越という地区がある)からメッセージが書かれた万国旗が贈られたそうだ。