大貫のり夫

おおぬき 憲夫
日本共産党横浜市会議員
市政レポート

都筑区のHさんの場合=乱暴な市民税滞納処分

2012年5月24日

ヘラオオバコ22日午後、現在都筑区にお住まいのHさんの生活保護申請のため都筑区役所保護課に行きました。以前、青葉区で自営業を営んでいたHさんは20日、市民税滞納処分で青葉区役所の税務課収納係に銀行の預金口座を差し押さえられ、生活費がなくなり、ほとんど食事もしていないと私に相談にこられたのです。

保護課の職員に事情を説明しました。生活費まで差し押さえれたとHさんは訴えました。生活保護申請の最後の書類にハンコを押して、ほっとしたのでしょう「フゥッ」とHさんは、息をつきました。次の相談日までの4日間の食事代4000円と、持病の糖尿病の医療給付のための証明書を受けとりました。打つべきインシュリンの量を減らしていたのです。せっかく見つけたホームセンターのパートの仕事も10日以上休んでいます。もしかすると職を失うかも知れないという瀬戸際でした。

こういう事態になった一番の原因は、青葉区役所の乱暴な滞納処分のやり方にあります。

以下時間があればお読みください。

Hさんは以前、青葉区でダンプ運転手の自営業者で、それまできちっと市民税や国民健康保険は納めていましたが、持病の糖尿病が悪くなり足の小指を切断する事態に、その上、だんだん仕事がなくなり、2010年に廃業に追い込まれました。その後、アルコール依存症で入院するなど闘病生活をしてきました。退院後、親戚の援助や協力もあり、昨年9月にホームセンターのパート社員として仕事を得ることができ、アパートも都筑区に借り、生活再建のメドがつき始めていました。

その矢先、青葉区から市県民税滞納の督促状が届きびっくり、慌てて区役所に相談に行きました。そして、貯金もなく、ホームセンターの手取り12万円の収入では到底滞納分を払えないと訴えたけれど、財産を調べて滞納処分をすると言われたとのことです。

そして、今年5月9日に突然、銀行口座を差し押さえされ、毎日の生活費もなく途方に暮れていました。相談を受けた翌日の21日、早速、私はHさんと青葉区役所に行き、生活費をも差し押さえしたことに抗議しました。給与や年金を差し押さえする場合、Hさんが最低できる金額(計算式があります)は、残しておかなければなりません。ところが、青葉区役所は給与が振り込まれた預金口座を差し押さえたので、つまり、直接、給与を差し押さえたのではないから問題ないとい見解です。きちっと財産調査を行えばHさんには滞納金を払う能力が全くないことが分かるはずです。それなのに生活費まで取り上げてしまったのです。

Hさんの事例は、①滞納処分を執行することができる財産がないとき②滞納処分をすることによって、その生活を著しく窮迫させる恐れがあるときは「滞納処分の執行を停止することができる」とするに当たります。青葉区役所税務課で処分をした職員に対し、このことを追求し、生活費の入った預金口座を全額差し押さえ、Hさんを命に関わるような状況に追い込んだことをあげ抗議をしました。

職員は最後に、「こちらでも、それに(国税徴収法153条・地方税法15条)あたると考えていたので、残りの84万円の滞納金は免除することを決めていた」というのです。私が主張したからではないと念を押されましたが、国税徴収法153条・地方税法15条を認めさせ、残りの市民税と延滞金を免除させることができました。

だいたい国税徴収法153条・地方税法15条に当たると認識していたなら、なぜ始めから、そうしなかったのかという疑問が残ります。困ることを知っていて差し押さえをしたのなら大問題です。もし、私のところに相談に来なければ、一体どうなったのか。本当に区役所は自主的にこれらの法を適用していたのか。していたと言うなら、なぜ、その決定をHさんに伝えなかったのかと聞いたところ、役所からは伝えることはしないとの答えでした。ただ、今後、請求はしなければわかるはずという極めて、無責任で納税者をばかにした答えでした。

もちろん、差し押さえた預金は換金してしまい、通帳には残金はありません。

Hさんの今日、明日の食事はどうするのかと聞くと、「それは私どもには、どうにもならない」と逃げの一手で、生活保護課に行ってくれとのことでした。長くなりましたが、それで今日、都筑区役所に伺った訳です。

都筑区役所の保護課の女性職員はとてもよく話を聞いてくれ、生活保護申請に至りました。しかし、めでたし、めでたしという訳にはいきません。同じようなケースで泣いている人いると思います。乱暴な滞納処理はやめさせなくてはなりません。ぜひ、情報を寄せて頂きたいと思います。そして、区役所や市にこういう乱暴な滞納処分は、やめさせるよう交渉しなければならないと思っています。

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